『Bun2』2011年12月号

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文具のフリーペーパー「Bun2」(ブンツウ)の2011年12月号が発行された。

最近は文房具ブームで、様々な文具ムックが乱発されているが(クオリティも千差万別)、このフリーペーパーが創刊された2004年は「文房具冬の時代」といってもいい頃だった。パソコンや携帯電話の普及に押され、ペーパーレス化が叫ばれる中で、業界としての危機感を抱きつつ発行されたのではないかと想像する。

最新ステーショナリーやアイディア文具の紹介、楽しめる連載エッセイなど、これを無料で読めるなんて…という充実した内容の冊子。当初は季刊だったが現在は偶数月1日発行、私は浅草橋のシモジマでいただくことが多い。ここは何日か早めに置いてくれる傾向がある。他にも北海道から沖縄まで、全国の文房具店で配布されている(詳しくはBun2公式サイトの「配布店一覧」を参照)。

Bun2はいろいろなテーマで特集を組むが、年末年始はやはり人気の定番特集で固定されている。10月号が「手帳特集」、2月号が「今年の注目文具/トレンド」、そして12月号は「Bun2大賞(ベスト文具発表)」という流れ。今年も「2011年Bun2大賞」が発表された。

これは、Bun2誌上で紹介した商品の中から、読者の投票によって決めるベスト文具賞で、今回が第4回目になる。2010年8月号から2011年6月号にかけて掲載した商品の中から選ばれたものだ(応募総数4,207通)。掲載商品に限るので、Bun2常連のメーカーさんに偏りがちだし、偶数月刊のためどうしても締切が早くならざるを得ず、一般的な文具ファンの印象とはずれる部分もあるわけだが…。

ちなみに今年の順位を覗いてみると、

1位:スティッキールはさみ(サンスター文具)
2位:フォトレコ(ナカバヤシ)
3位:フリクションボールノック(パイロット)
4位:ハリナックスハンディタイプ(コクヨS&T)
5位:ノビータ(コクヨS&T)

という感じになっている。

2位のフォトレコには驚いた。写真やネガフィルムを、PCを利用することなく直接デジタルデータ保存できる機械(もちろんデータはUSBでPCに移せる)で、これが文具かどうかはさておくとして、ニッチなエリアを突いた隠れたヒット商品になっているようだ。

個人的には順位表よりも、これをネタに「ブング・ジャム」の3人(高畑正幸氏、きだてたく氏、他故壁氏)が放談する企画の方が楽しめた。もう、好き勝手しゃべっている。中でもやはり「文具王」高畑さんの鋭いコメントが光る。 例えば「女子文具」については肯定的な発言。

「幅は広がるから、面白いものが出てくる可能性は高くなりますよね」

フリクションについては、

「毎年ちょっとずつ便利なものが順番に出てくる。この流れはいいよね」

スケルトンは安っぽい、というきだてさんのカスタムヘリテイジ92に対するコメントに切り返して、

「そうかな。僕は好きだよ。この意味でのスケルトンはすごく好き。ちゃんと見られることが分かっているから、内部構造がきちんと整えられている。単純に透明にすると、中が見えて格好悪いやつがあるから、そうならないように設計し直さなきゃならないから」

ときっぱり。ぜひ手にとって直接読んでみていただきたい内容だ。

この他の記事では、久我山にあるという「文房具居酒屋 どろぼう堂」の紹介や、NY在住の外海君子さんのコラム「アメリカで文房具を買うには」などが面白かった。どろぼう堂には文具王も訪れたことがあるらしい。

ブング・ジャムの3人による放談は2号連続掲載で、次回2月号では「2012年の文具動向の予測」について語っているとのことだ。

 【関連リンク】
Bun2 公式サイト
BlogBun2
Bun2編集部ツイッター

フリクションで、何を書くか

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文具界も年末商戦、フリクションボール3は前評判どおりの盛り上がりを見せている。

3色ボールペン フリクションボール3 0.5mm【ピンク軸】 LKFB60EFP先週末出かけた浅草橋シモジマでは「これの三色ペンがほしいんですけど」という指名買いを数件目撃した。「うちまだ入荷していないんですよ…」という店員さんの声は消え入りそうだった。ちなみにシモジマは新製品の入荷は決して早くないが、概ね定価の3割引販売。待てる物はじっくり待ってここで買うことにしている。

さて、自分自身も「愛用者」の自覚はあるものの、何でもフリクションで書いているわけではない。どちらかというと、1日の中で出番は少ない方だ。全体で見ると、油性ボールペンやゲルインクの方が圧倒的に活躍している。

フリクションもそうだが、新しいペンが発売されると、

「もう、すべての用途をこのペンに集約してしまいたい…」

という思いが一瞬頭をよぎることがある。
とっさに何か書くときに、どのペンを手に取ればよいかいちいち悩まなくても済むように。
複雑な組み合わせの様相を呈してきた替芯たちの在庫をいちいち気にしなくてもよいように。

でも結局、そんなことって無理なのだ。
用途や、書く相手となる「紙」によって最適なペンは全然異なるから。
それに何より、最適なペンを選ぶこと自体を楽しんでいる自分がいるから。

というわけで、自分にとってのフリクションの用途は、

★ 手帳のスケジュール欄などの記入
★ 仕事上の文書への朱入れ訂正

にほぼ限られる。

スケジュール欄はよく変更があるので当然として、朱入れ訂正の方は、一発でいい修正ができればよいのだが、一旦直した後にもっとよい案を思いついたりすることがあって、その際に紙面が赤でぐちゃぐちゃになっていくのを防ぐために使っている。「いつでも消せる」と思うと、最初に書き出すハードルが低くなるような気がして、その点もフリクションのメリットの一つだろう。まず書くこと。然る後により適切なものにブラッシュアップすること。赤インクでこれができるのは助かる。

他方、「いつでも消される」という面もあるので、その他の文書にはなかなか使えない。また、ゲルインク系ということもあってインク消費がかなり早い。個人的にはその辺のコストパフォーマンスも気になるところ。いきおい、ジェットストリームやアクロボールなど、新油性ボールペンなどと併用することになる。

さらに個人的な好みをいうと、薄墨のようだった初代より改善されたとはいえ、フリクションインクの黒はまだ濃さが足りないように思う。そこで、手帳には深みのある発色の青を多用している。クリーム色系の紙だと特に相性がいい。ブルーブラックだとなお良い。

そういえば以前、仕事で出かけたあるセミナーで、A6(文庫本)サイズのキャンパスノートに、キャップ式のフリクションボール(赤)で、講師の一言ひと言を猛烈な勢いでメモしている人を見かけたことがある。

なぜフリクションで書く必要があったのだろう?
当時は不審な印象だけが残ったのだが…

今になってみると、彼もまた「すべての用途をこのペンに集約してしまいたい」と考え、本当にそれを実現してしまった、ピュアな「フリクション・エヴァンジェリスト」であったのかもしれない。

フリクションボール3、正式発表

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パイロットの「フリクションボール3」が、ようやく正式に発表された(公式サイト)。

3色ボールペン フリクションボール3 0.5mm【ブラック軸】 LKFB60EFB東急ハンズなどの文房具ショップでは少し前から販売されていたので、ネット上では既に複数のレビューを読むことができる。トンボの「リポータースマート」もそうだったが、最近よくあるパターンだ。全国的な商品配備が終わるまでメーカー側がプレスリリースを延ばしているのか、お店側が発売開始日を待ちきれずにフライングしてしまうのか。あるいはそのどちらでもなくて、先行販売による口コミの盛り上がりを期待しているのか。

さておき、発表されたこのボディに対して「太い」「ダサい」といったコメントが散見される一方で、販売店では猛烈な勢いで売れている様子も伺える(「無罫フォント」さんの記事)。フリクションについては当初から多色タイプへの強いニーズがあった。パイロット側も当然認知してはいたものの、特殊インクのため新しいリフィルを設計しなくてはならない、というような開発者インタビューを見かけた記憶がある。

発表が今になったのは、あるいは偶然かもしれないが、「消せるボールペン」が最も能力を発揮する「手帳」の発売シーズンにぶつけようというマーケティング戦略のようにも思われる。最初はキャップ式、細字化、高級軸、ノック式…と少しずつ新製品を発表し、その度に話題を作って開発費をコツコツ回収してきたパイロットの煽り戦略。この「フリクションボール3」は最終兵器に近い。年末年始、文房具界では記録的なヒット商品になることだろう。

真面目にスペックを検証すると、確かに本体はぽっちゃり太めだ。ぱっと見たルックスは同じパイロットの「4+1 LIGHT」に近い。多色ボールペンでも細身タイプが人気の今日この頃、特に女性向けにはやや厳しいかもしれない。手帳のペン挿しにも入らないだろう。そこで、クリップはノートや手帳をつまんで挟む「リフトクリップ」になっている(ゼブラでいう「バインダークリップ」)。個人的には、このクリップは便利だなと思う時と邪魔だなと思う時が半々くらいで、やや微妙な存在なのだが、噂によると簡単に取り外せる機構になっているらしいので期待してみよう。

フリクションボール3 替芯 3色セット【ブラック・レッド・ブルー】 LFBTRF30EF3Cリフィルは「LFBTRF」で、現時点ではボール径0.5mmのみ。全長87.5mm、最大径3.6mmの独自形状ということで、他の多色ボールペンの類とは互換性がない。フリクションにはペン後ろの消去用ラバーが必須なので、他の軸に入れても実際のところあまり意味が無い。ちなみに「フリクションボール3」では、このフリクションラバーのパーツが取り外し可能なねじ式になっている。磨耗時の交換用なのだろう。少なくとも自分自身は、これまでラバーが磨耗するほど字を消したということはないが…。

リフィルは3本セットでの販売のみ。その点は「フリクションボールノック」と同じだが、新たに「黒・赤・青」各1本での3本セットができた。面白い売り方だと思う。どのインクが先に切れるかわからない状況で、赤3本とか、青3本とか買うのに抵抗がある人でも、黒赤青セットなら何となく買っとこうと思ってしまうかもしれない。現実的には、リフィルを細くしたことにより相当なスピードでインクを消耗するはずなので、ヘビーユーザーは替芯を常備しておく必要があるのは間違いない。メーカーとしては当然このリフィル需要でコストを回収していくはずで、3本セットを定着させつつあるパイロット戦略のしたたかさを感じる。

「たこぶろぐ」さんの記事ではさらに、分解したパーツを色違いの軸で組み合わせれば、オリジナルの特製カラーバージョンができるとも紹介されている。冗談かと思いきや、実は女子高生の間でウィルコムのPHS「HONEY BEE 3」の電池蓋を交換し合って、オリジナルのツートンカラー端末にしちゃうのが流行しているというTV番組を見たことがある。この番組自体がウィルコムの宣伝だったんじゃないかという疑惑はさておき、ひょっとすると局地的にウケるかもしれない。

フリクションは、実は日本だけでなく世界中で(特に欧州で)記録的なヒット商品になっている(朝日新聞GLOBE 2011.11.20記事)。ヨーロッパでは、文字を書くときにあまり鉛筆を使わない。万年筆かボールペンが中心の市場で、高価格にもかかわらず大きなシェアを勝ち取ったパイロットの技術と営業力に驚かされる。個人的にはBIC(特にオレンジ)の大ファンなので、記事後半のBIC社CEOの発言にもうなずけるものがあった(全世界でボールペンなど文具を1日に約2400万個売るって半端じゃない)。

まだまだ続くであろうフリクションシリーズの進歩と進化を、愛用者の一人として静かに見守りたい。

文房具の寄付

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何かチャリティ活動をしてみたい…という思いを、ようやく実現することができた。

文房具好きの方なら分かると思うが、使わない(使い切れない)文房具がだんだん手元に溜まってくる。つい余計に買いすぎたボールペンとか、買ってはみたものの試し書き程度で終わってしまったノートなど。自分自身では恐らくもう使わないけれど、かといって捨てるにはあまりに忍びない。

どうしたものかと考えていたところ、タイの子供たちの支援活動をしているNGOのサイトを見つけた。 これは日本の「コープクン・マーク」という団体のページからリンクされていたもので、コープクン・マーク自体でも文具や楽器などの寄付を受け付けている。現地への寄付の状況も写真入りで定期的に紹介されている。

そこで、集めたペン類を緩衝材で包んで小さな箱に入れ、昨年末に友人たちに年賀状を出すのと一緒に、タイの Asia Children Education Center「スギウラ・ナオキ」さん宛てに送っておいたところ、年明けにスギウラさんから丁寧なお礼の葉書が届いてびっくりした。ウェブサイトには「文具到着のお礼状は原則として書かない」という趣旨の説明があったからだ。もちろん嬉しかったが、今後文具を送る際には本当に礼状は不要なので、ぜひその貴重な時間と切手代は現地の子供たちのサポートに充ててほしい。

筆記用具やノートを買うお金がない子供たちがいる。うちに無造作に転がっているペンが、海の向こうで彼らが字を練習するための道具として役に立っている。何だか不思議な、世界が小さくなったような気がする。

自分の家にある不要なもので誰かのお手伝いができれば、一番手軽でしかもお互いに助かる寄付になる。これからもそんなチャンスがないか、できるだけ探してみようと思う。

ヘインズの青ラベル

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「定番」と呼ばれる商品がある。

決して派手ではないが、長い歴史の中で多くのユーザに認められたクオリティ。手にしたときの安心感が、新奇性を狙った商品たちとは決定的に異なるものたち。

自分にとっての定番はいろいろあるが、たとえばこのヘインズ(公式サイト)の無地Tシャツ(3枚パック)もそのひとつ。ヘインズのTシャツにはいくつか種類があって、中でも赤ラベル青ラベルの2つがよく知られている。両方とも甲乙付け難い魅力のあるTシャツだが、最近の自分は青ラベルの方を愛用している。

こんな下着の類にこだわってどうするのか、何だって変わりゃしないじゃないか、と言う向きもあるだろう。でも、直接肌に触れるものだからこそこだわりたい。何ならブライアン・アダムスのように、ジーンズの上にただ無地の白Tシャツを着ていたっていい。どうしようもなくアメリカっぽく、どうしようもなくカッコいい存在なのだ。たとえ服の内側に着ていても、「ヘインズのTシャツを身に着けている」という事実そのものが、何か行動に現れるような気がする。

さて、赤ラベルと青ラベルの違いは、赤がコットン100%で青がコットン+ポリエステルの混紡という点。綿100%の方が肌にも良さそうなものだが、赤ラベルは何度か洗濯しているうちに衿部分や生地がくたっとしてくるので注意が必要だ。もっとも、このくたくた感とざっくりした肌触りがたまらないというファンもたくさんいる。一方の青ラベルはもう少しソフトな感覚で、混紡だけに衿周りなどが全然よれよれしてこないところが気に入っている。

長いこと買い続けていますが、実はサイズやフィット感など、時々マイナーチェンジ(改良)が施されている。最近の変化としては、首の後ろのタグ(青ラベル部分)が、タグじゃなくてプリント(Tag-less)になった。Tシャツを着るときに首のタグ部分がチクチクして気になる方も多いと思うが、直接肌に触れる下着であればこそ、こういう気配りは嬉しい。快適な着心地を追求するためには長い伝統のチェンジも辞さない、ヘインズの意気込みを感じる。

定着した評価に甘えることなく、常に進化を続けるこういう商品こそが真の「定番」だと思っている。

Creative Zen Nano Plus

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Creative メモリープレーヤー Zen Nano Plus 1GB レッドモデル CZNP1G-RD昨年は携帯メモリープレイヤーを初めて購入した年でもあった。移動中に音楽を聴くという習慣から遠ざかって久しいので、音楽用ではない。勉強を始めた中国語のテキスト付属CDをいつでも聞けるようにするためのもの。

だから条件は、

1) とにかく小さくて軽いこと
2) 電池が長持ちすること
3) 充電池よりは単3/単4電池で作動すること(←どこでも買える)
4) 二点間リピートなど、語学学習に必要な機能を押さえていること
5) FMチューナーの性能がよいこと(ラジオとして十分に使えること)
6) 上記を満たす中で、比較的安価であること(具体的には1万円未満)

でした。選んだのはCreative Zen Nano Plus(1GB、レッドモデル)。デザインも含めて、何から何まで気に入ってしまった。

上の条件を完全に満たし、かつボイスレコーダー機能も付いている。特筆すべきはLINE IN端子があって、外部音源を直接つないで録音することが可能なこと。音質に目をつぶれば、MDライブラリをダイレクトに取り込むことだってできる。サイズは100円ライターくらいで、ポケットに入れていることも忘れるくらいの軽さ(33g)。しかも単4電池1本で18時間駆動と、十分な経済性も備えている。液晶表示は日本語にも切り替え可能で、曲名等の漢字表記にも対応している。1GBあればCDアルバム単位でも相当な枚数分を持ち歩くことができるだろう。おっと、音楽は聴いていないんだった…。

携帯メモリープレイヤーは、音楽ファンにとって朗報であったのと同様に、語学学習者にとっても福音だった。カセットテープでは困難だった二点間リピートがいとも簡単に設定できる。繰り返し集中的に聞き、発音を真似ることにより、従来の何倍もの速さで語学を習得できる実感がある。また、メディアを取り替えることなく小さな本体ひとつでどこにでも持ち歩けるということは、個人指導の語学訓練をいつでも世界のどこでも受けられるということ。まさに革命と言っていい。

これから何十年もしないうちに、北京語(マンダリン)は英語に次ぐ世界共通語になっていくことだろう。TOEICフルスコアを取った後ひと休みしていたが、結構手応えのある学習対象を見つけることができて嬉しく思っている。

2007年の手帳

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自分に合った手帳を探すのは、とても楽しい。ここ数年愛用しているのは、「能率手帳エクセル(リングタイプ1)」。条件としてこだわったのは次のようなことだった。

1)綴じ手帳であること
綴じ手帳とシステム手帳にはそれぞれメリットとデメリットがある。ただ自分の場合、条件2)の「薄さ」に加えて、「その1冊に1年間の情報が全て集約されていること」という性質を優先したかったので、システム手帳は選択肢にならなかった。リフィルをいくらでも追加できるというメリットは、限られたスペースに何を書くか取捨選択する能力が退化するというデメリットでもある。

案外、将来リタイアした後の書斎に同じ形、同じレイアウトの使い慣れた手帳が過去何年分もずらりと並んでいる姿にちょっと憧れたというのが正直なところかもしれない。

2) 薄いこと・大きくないこと
常にカバンやスーツの内ポケットに入れて持ち歩けるサイズ、と言い換えてもいい。仕事中はもちろん、出張時やオフタイムですらも、可能な限り携帯して、時々開いて眺めたり、その日の日記をメモできる手帳であってほしい。

細かいことを言うと、文庫本サイズではちょっと横幅が広すぎるし、「超」整理手帳では縦に長すぎる。多くのシステム手帳は厚さと重さに難がある、ということになる。

3) 冒頭にブロック型マンスリーカレンダーがあること
かつてはバーチカル型にこだわった自分だが、仕事は必ずしも分刻みのあわただしさではない。1日の用件はせいぜい3~4件だし、むしろ長期的なスケジュールの中での進捗状況を把握しながら進めるべきものが多い。となると、バーチカル型よりブロック型マンスリーカレンダーに書き込んでいくのが視覚的にも有利になる。

4) ウィークリー(デイリー)カレンダーは簡単な日記メモが書ける程度であること
マンスリーカレンダーに書き込んだ内容をウィークリー部分に転記するのは時間の無駄と割り切った。独自の略語やマークを工夫すれば、小さなマンスリーカレンダーで用件メモは足りる。とすればウィークリー部分はなくてもいいくらいだが、あればあったで日記代わりに数行のメモが書けるから、その形式・スペースを比較する。

5) 後半のメモ用ページがそこそこ充実していること
四半期毎の資産運用結果や、毎週末時点の株式指数・長期金利・外国為替などをメモするようにしている。それほど多くなくても構わないが、一定のメモページが用意されている必要がある。理想は5ミリ方眼ですが、最低でも細い罫線がほしいところだ。

6) リング式であること、またはページを開いたら勝手に閉じないこと
実は条件5)までを満たす商品はいくらでもある。最終的な決め手はほとんどこの6)だったといってもいい。

例えば能率手帳ネクサス バーチカルは非常に優れたレイアウトと構成で気に入っていたが、使ってみて最大の問題点は「ページを開いたままにできないこと」だった。月間スケジュールにしろ週間スケジュールにしろ、仕事の途中にいつでも参照できるように、開いた形で置いておきたいのだ。システム手帳なら当然の機能だが、綴じ手帳でありながら2)~6)を満足する商品として「能率手帳エクセル(リングタイプ1)」がピックアップされた。

このほか実際に使ってみてのメリットを付け加えるなら、

□ 紙質がよい(厚みのあるオフホワイト紙で裏移りしない)
□ 後半のメモ用ページはやや薄手のクリーム色紙で上品な感じ
□ 1月から12月までのプラスチック製インデックスつきで開きやすい
□ リングの直径が絶妙で、閉じても開いても違和感なく使える
□ 表紙カバーも含め、結構タフな作りなのに、一定の高級感もある
□ メジャーな手帳会社の製品なので、手に入れるのが比較的容易
□ ロディア(RHODIA)No.11 の To Do リストと組み合わせると最強
  (おもて表紙見返しの透明ホルダー部分に収納)

といったところか。

いずれにしても、気に入った手帳が見つかったからにはしっかり使っていきたい。それに、毎年使い続けるためには、能率手帳さんにこの手帳を毎年発売してもらわなくてはならない。実際のところ、リング式綴じ手帳の人気がどの程度あるのかは分からない。マイナーな存在かもしれないが、たとえそうであっても、私にとってはこの上なく使い勝手のよい手帳であり。地道に応援していきたい。