文具界も年末商戦、フリクションボール3は前評判どおりの盛り上がりを見せている。
先週末出かけた浅草橋シモジマでは「これの三色ペンがほしいんですけど」という指名買いを数件目撃した。「うちまだ入荷していないんですよ…」という店員さんの声は消え入りそうだった。ちなみにシモジマは新製品の入荷は決して早くないが、概ね定価の3割引販売。待てる物はじっくり待ってここで買うことにしている。
さて、自分自身も「愛用者」の自覚はあるものの、何でもフリクションで書いているわけではない。どちらかというと、1日の中で出番は少ない方だ。全体で見ると、油性ボールペンやゲルインクの方が圧倒的に活躍している。
フリクションもそうだが、新しいペンが発売されると、
「もう、すべての用途をこのペンに集約してしまいたい…」
という思いが一瞬頭をよぎることがある。
とっさに何か書くときに、どのペンを手に取ればよいかいちいち悩まなくても済むように。
複雑な組み合わせの様相を呈してきた替芯たちの在庫をいちいち気にしなくてもよいように。
でも結局、そんなことって無理なのだ。
用途や、書く相手となる「紙」によって最適なペンは全然異なるから。
それに何より、最適なペンを選ぶこと自体を楽しんでいる自分がいるから。
というわけで、自分にとってのフリクションの用途は、
★ 手帳のスケジュール欄などの記入
★ 仕事上の文書への朱入れ訂正
にほぼ限られる。
スケジュール欄はよく変更があるので当然として、朱入れ訂正の方は、一発でいい修正ができればよいのだが、一旦直した後にもっとよい案を思いついたりすることがあって、その際に紙面が赤でぐちゃぐちゃになっていくのを防ぐために使っている。「いつでも消せる」と思うと、最初に書き出すハードルが低くなるような気がして、その点もフリクションのメリットの一つだろう。まず書くこと。然る後により適切なものにブラッシュアップすること。赤インクでこれができるのは助かる。
他方、「いつでも消される」という面もあるので、その他の文書にはなかなか使えない。また、ゲルインク系ということもあってインク消費がかなり早い。個人的にはその辺のコストパフォーマンスも気になるところ。いきおい、ジェットストリームやアクロボールなど、新油性ボールペンなどと併用することになる。
さらに個人的な好みをいうと、薄墨のようだった初代より改善されたとはいえ、フリクションインクの黒はまだ濃さが足りないように思う。そこで、手帳には深みのある発色の青を多用している。クリーム色系の紙だと特に相性がいい。ブルーブラックだとなお良い。
そういえば以前、仕事で出かけたあるセミナーで、A6(文庫本)サイズのキャンパスノートに、キャップ式のフリクションボール(赤)で、講師の一言ひと言を猛烈な勢いでメモしている人を見かけたことがある。
なぜフリクションで書く必要があったのだろう?
当時は不審な印象だけが残ったのだが…
今になってみると、彼もまた「すべての用途をこのペンに集約してしまいたい」と考え、本当にそれを実現してしまった、ピュアな「フリクション・エヴァンジェリスト」であったのかもしれない。
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