自分に合った手帳を探すのは、とても楽しい。ここ数年愛用しているのは、「能率手帳エクセル(リングタイプ1)」。条件としてこだわったのは次のようなことだった。
1)綴じ手帳であること
綴じ手帳とシステム手帳にはそれぞれメリットとデメリットがある。ただ自分の場合、条件2)の「薄さ」に加えて、「その1冊に1年間の情報が全て集約されていること」という性質を優先したかったので、システム手帳は選択肢にならなかった。リフィルをいくらでも追加できるというメリットは、限られたスペースに何を書くか取捨選択する能力が退化するというデメリットでもある。
案外、将来リタイアした後の書斎に同じ形、同じレイアウトの使い慣れた手帳が過去何年分もずらりと並んでいる姿にちょっと憧れたというのが正直なところかもしれない。
2) 薄いこと・大きくないこと
常にカバンやスーツの内ポケットに入れて持ち歩けるサイズ、と言い換えてもいい。仕事中はもちろん、出張時やオフタイムですらも、可能な限り携帯して、時々開いて眺めたり、その日の日記をメモできる手帳であってほしい。
細かいことを言うと、文庫本サイズではちょっと横幅が広すぎるし、「超」整理手帳では縦に長すぎる。多くのシステム手帳は厚さと重さに難がある、ということになる。
3) 冒頭にブロック型マンスリーカレンダーがあること
かつてはバーチカル型にこだわった自分だが、仕事は必ずしも分刻みのあわただしさではない。1日の用件はせいぜい3~4件だし、むしろ長期的なスケジュールの中での進捗状況を把握しながら進めるべきものが多い。となると、バーチカル型よりブロック型マンスリーカレンダーに書き込んでいくのが視覚的にも有利になる。
4) ウィークリー(デイリー)カレンダーは簡単な日記メモが書ける程度であること
マンスリーカレンダーに書き込んだ内容をウィークリー部分に転記するのは時間の無駄と割り切った。独自の略語やマークを工夫すれば、小さなマンスリーカレンダーで用件メモは足りる。とすればウィークリー部分はなくてもいいくらいだが、あればあったで日記代わりに数行のメモが書けるから、その形式・スペースを比較する。
5) 後半のメモ用ページがそこそこ充実していること
四半期毎の資産運用結果や、毎週末時点の株式指数・長期金利・外国為替などをメモするようにしている。それほど多くなくても構わないが、一定のメモページが用意されている必要がある。理想は5ミリ方眼ですが、最低でも細い罫線がほしいところだ。
6) リング式であること、またはページを開いたら勝手に閉じないこと
実は条件5)までを満たす商品はいくらでもある。最終的な決め手はほとんどこの6)だったといってもいい。
例えば能率手帳ネクサス バーチカルは非常に優れたレイアウトと構成で気に入っていたが、使ってみて最大の問題点は「ページを開いたままにできないこと」だった。月間スケジュールにしろ週間スケジュールにしろ、仕事の途中にいつでも参照できるように、開いた形で置いておきたいのだ。システム手帳なら当然の機能だが、綴じ手帳でありながら2)~6)を満足する商品として「能率手帳エクセル(リングタイプ1)」がピックアップされた。
このほか実際に使ってみてのメリットを付け加えるなら、
□ 紙質がよい(厚みのあるオフホワイト紙で裏移りしない)
□ 後半のメモ用ページはやや薄手のクリーム色紙で上品な感じ
□ 1月から12月までのプラスチック製インデックスつきで開きやすい
□ リングの直径が絶妙で、閉じても開いても違和感なく使える
□ 表紙カバーも含め、結構タフな作りなのに、一定の高級感もある
□ メジャーな手帳会社の製品なので、手に入れるのが比較的容易
□ ロディア(RHODIA)No.11 の To Do リストと組み合わせると最強
(おもて表紙見返しの透明ホルダー部分に収納)
といったところか。
いずれにしても、気に入った手帳が見つかったからにはしっかり使っていきたい。それに、毎年使い続けるためには、能率手帳さんにこの手帳を毎年発売してもらわなくてはならない。実際のところ、リング式綴じ手帳の人気がどの程度あるのかは分からない。マイナーな存在かもしれないが、たとえそうであっても、私にとってはこの上なく使い勝手のよい手帳であり。地道に応援していきたい。

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